鍼灸治療は自律神経の調節などを目的に
鍼灸治療を行う目的にはいくつかの種類があります。まずは痛みを取り除く目的で行われるケースです。炎症が起きたときの痛みだけではなく、神経痛や手術に伴う痛みにも効果が期待できます。西洋医学では鎮痛剤を用いて治療することがありますが、それに比べると副作用が少ないというメリットがあります。それ故に、がんの緩和ケアなどに鍼灸治療が採用されることがあります。また、自律神経を調節する目的で鍼灸治療が行われることも多いです。ショックを受けたり、環境が変わったり、病気をしたりすることがきっかけで自律神経の調節機能が乱れることがあり、それによって不快な症状が出ることも少なくありません。自律神経が不調になる原因については、西洋医学の分野ではなかなか追究することが難しいとされています。そこで鍼灸治療を採用することで、自律神経の働きを改善させています。鍼や灸で繰り返しツボを軽く刺激してあげることで、風邪をひきやすい人が丈夫になるケースがあります。また、アトピー性皮膚炎や喘息の改善も期待でき、体質が改善されることも期待できるのです。